Alfa Romeologo164 Super 12v

The Godfather

USA, 1972
Direttore: Francis Ford Coppola
Macchina: Alfa Romeo 6C2500 Freccia d'Oro

© 1972 Paramount Pictures.

【ゴッドファーザー】

アメリカ、1972年
監督:フランシス・フォード・コッポラ
車 :アルファロメオ 6C2500 フレッチア・ドーロ

ゴッドファーザー(単体)

ゴッドファーザーDVD BOX

ゴッドファーザー・オリジナルサウンドトラック

 言わずと知れた名作、「ゴッドファーザー」シリーズの第1作ですが、イタリア系のコルレオーネ一族の話ということで、シリーズを通じてイタリアの車が登場します。

 場面は、将来のドン、マイケル・コルレオーネが危険の高まったニューヨークを避けて、シチーリアに逃げているというところ。静かな逃亡生活とはいえ、アメリカで成金した御曹子ですから地元の一般人よりずっとリッチな生活をしているという設定なのでしょう。戦前からの名車の血統を受け継ぐ6C2500を使っています。

 Freccia d'oroとは黄金の矢という意味ですね。6Cはsei cilindri、つまり6気筒を意味し、2500は排気量です。この6Cシリーズの歴史は、1927年に発表された6C1500 Sportにまでさかのぼり、数えきれないほどの名車が生まれました。1946年に登場した2ドアクーペのフレッチア・ドーロは、戦後最初のアルファロメオであり、6Cシリーズの最終モデルでもあります。ルンゴやスーペル・スポルトなど、いくつかのボディーバリエーションも存在します。

 フレッチア・ドーロのボディーはカロッツェリア・トゥーリングによるもので、フロント・フェンダーとボンネットが一体化する現代的なデザインへの過渡期にある車と言えます。2ドアクーペといっても、今日のファーストバック・クーペとは大分違ったシルエットを持ち、むしろ2ボックス的でもありますね。残念ながら実物は見たことがないのですが。

 また、ピニンファリーナが制作したカブリオレなど、細かいバリエーションが多数存在するようで、一台ずつ手作りされていたのに近いようです。

 シフトレバーは、当時の流行にならってステアリング・コラムに取り付けられています。映画に登場する車もそうですが、右ハンドルのものが多いようですね。なぜでしょう?

 ちなみに、映画の中でこの車は爆破されてしまいますが、本物なんでしょうね、やっぱり。6C2500を壊しちゃうなんて、ちょっとすごいですよね。

 …もうひとつ、マイケルの協力者、ドン・トマシーノの車も登場します。これ、以下のようにはっきりと映っていますが、ぼくには何という車かわかりません。フィアット・バリッラではないかと思うのですが、詳しい方いらっしゃいましたら、是非教えてください。

© 1972 Paramount Pictures.

 

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