Il Emporio del Libro
松本葉(autore)
愛しのティーナ イタリア式自動車生活(ハードカバー)
二玄社 ¥1260 1992年10月15日
愛しのティーナ イタリア式自動車生活(文庫)
新潮文庫 ¥420
元NAVI編集だった松本葉(まつもと・よう)さんが、単身イタリアに渡って生活したときの様子を描いたエッセイ集。
ティーナとは、彼女の愛車、フィアット500の名前です。命名の理由は、チンケチェント(500)をチンケチェンティーナにして、それじゃ長いから、ティーナにしたってことです。
まあ、文章はそんなに上手なわけじゃないんだけれども、とにかく笑わせてくれます。「え、イタリアってほんとにそんななの? そんなでいいの?」というエピソードだらけ。ちょっと古い本だから、今はまたちょっと状況が変わっているのかもしれませんが、国民性なんてそんなに変化するものじゃないでしょうからねえ。
イタリアでの生活を描いたエッセイ集、なんていくらでもあるわけですが、クルマ好きの観点から書かれてる本っていうのは、あまりありません。
クルマのことばっかり書かれているわけじゃないんだけれど、アルファやフェラーリのことが、生活の端々にちょこちょこっと出てくる感じが、なんか「イタリア式」なのかなあ、とか感じさせます。
で、164の話は出てくるかっていうと、ひとことだけ出てきます。「トリノの旧家出身のおぼっちゃん、パオロの愛車は濃紺のアルファロメオ164だ」っていうところです。うーん、濃紺の164。うちのと同じじゃん。