La entrata senza chiave
- 20 gennaio 2007 -
キーレス・エントリー。
164は、今年でデビュー20年になりますね。
うちのは、そろそろ丸11年。だいぶ、古いクルマっぽくなってきました。
最近ではどんなクルマにも付いているといっても過言ではない装備にキーレス・エントリーがありますが、164がデビューした時代というと、まだ標準装備というクルマは少なかったんじゃないでしょうか。
164の初期型にキーレス・エントリーが装備されているかどうか知らないんですが、うちの1996年型の164には付いています(ただし、ドアのロックと解除だけで、トランクは開きません)。
せっかくの機能なんですが、実は最近まで使っていませんでした。なぜかというと、壊れていると思ってたから。いや、本当です。164を買ったとき、リモコンを受光部の前に持っていってスイッチを押しても反応しなかったので、「あ、壊れてるのね」と思ったのです。
ぼくは元々クルマのいろんな装備を欲しない方なので、壊れてるなら壊れてるで別にいいや、って感じだったんですね。
でも、それがここへきて、なんと「使い方が分かった!」んですよ。そう、壊れているんじゃなくて、使い方にコツが必要だったのです。
受光部に向けて、リモコンの位置を動かすといいんですよ。ひとつの場所に保持した状態でボタンを押すと、ほとんどの場合反応しません。でも、ボタンを押しながら横に(たとえば、運転席横の窓のところでクルマの前から後ろに)リモコンを持った手をスライドさせると、十中八九、動作します。
「おいっ、結局それでも動作しないときもあるのかよ!」というみなさまの声は、十分に耳に届いておりますよ。ええ、届いておりますとも。何気なくボタンを押せばロックされたり解除されたりする、その手軽さにこそキーレス・エントリーの価値があるのだということは、私もよく存じております。
しかしですね、この「普通の人間にはうまくいかない、コツを知ってる者だけができる、しかも、それでも失敗することがある」というところが、成功したときの快感を生むのです。
どうですか? 普通のクルマで、キーレス・エントリーが正しく動作したからって、「やった!!!」なんて思わないでしょう? それが、うちのクルマでは思うんですよ。ボウリングでスペアを取ったときみたいな感じとでも申しましょうか…。ここに栄光の奥義がありますね。たかが、ドア・ロックにさえも官能を与えてくれるイタリアの魔法、それがアルファロメオなのです。
うーん、よく考えると、やっぱり壊れてるのかな。