Alfa Romeologo164 Super 12v

Bimotore

- 7 dicembre 2000 -

ビモトーレのミニカーを買う。

 今回買ったのは、永田町PITにて(当然のことながら、164で出かけました)。イタリア製の「 Top Model Collection 」というもので3,990円。スケールは1/43のようです。

 ビモトーレは戦前のグランプリカーで、その名のとおり2台のエンジンを搭載している非常にユニークなクルマです。このミニカーでも、運転席の前後から2本の排気管が伸びているのがわかります。くわしいことは知りませんが、エンジンを始動するときのクランクらしきものも前後についているし、ボディの両側、今日ならサイドポンツーンと呼ばれるところにもそれぞれ燃料タンクの蓋らしきものがあります。

 運転席の横にはフェラーリのレーシングカーに付けられる跳ね馬の盾が描かれていますが、このクルマはアルファロメオです。つまりエンツォ・フェラーリがアルファのレーシングティームを率いていた時代のクルマなんですね。当時、アルファロメオはおもにビットリオ・ヤーノが設計を担当していたけれども、ビモトーレはエンツォ・フェラーリが作ったものだそうです。

 ドライバーはかのタツィオ・ヌボラーリで、最高速は321.5km/hをアウト・ストラーダにて記録したとか。こんなシートベルトもついてない、かわりに両側に燃料タンクがついてるようなクルマで、公道で321.5キロ! なんとも、現代のF1カーとは基本的に大きな違いがあります。

 ちなみに、このビモトーレ以前にもティーポAというツイン・エンジンのグランプリカーが存在したそうです。

 で、そのミニカーなんですが、ぼくがよく買うミニチャンプス(ドイツもの)の製品とくらべると、出来はあまりよくありません。なんか、ペイントがはげていたりしてね。でも、色がいい。フェラーリの赤とは違う暗い赤がロッソ・アルファって感じがします(実物がどうなのかは知らないですが)。それにこういうクルマのミニカーって珍しい(んじゃないかと思う)。

 この「 Top Model Collection 」って、ビモトーレだけ5種類も出している。マニアですねー。基本的には昔のフェラーリが多いようですが、アストンマーティンやマセラーティ、ジャギュワなどの往年の名車が揃っていて魅力的です。タルガフローリオだとかミッレミリアなんかのクルマ中心のコレクションですね。アルファも、もうちょっと充実させてくれたらうれしいんだけど…

 しかしアルファロメオを所有して嬉しいのは、やっぱこういうところです。名前の裏側にあるストーリアなんです。

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