Alfa Romeologo164 Super 12v

Museo Alfa Romeo

- 18 agost 2001 -

ムゼオに行く。

 2001年は、 日本におけるイタリア年 。イタリア製品やら文化やらを紹介する数々のイベントがいろんなところで開催されています。アルファ・オーナーが注目するのは、もちろんムゼオ・アルファロメオの開催です。

 イタリアにある アルファロメオ美術館 から選りすぐりの20台を持ってきちゃって、大公開してしまおう、っという太っ腹な企画です。ファンジオの乗ったグランプリ・カーとかコンセプトカー(?)のヌヴォラとか憧れのジュリア・スプリント・スペチャーレとか、とか、とか、とか。

 場所は、パシフィコ横浜。ジモティなのにはずすわけにはいきません。これが開催されることは年初から知っていましたが、結局行ったのは最終日の前日。何ごとも後回しにする体質が災いしました。って、別に困ることになったわけではありませんが。

 しかし、土曜日とはいえ、すごい人出でびっくりです。古い車が展示してあるだけなのに。日本にはいつのまにこんなにカー吉(*1)が増えたんであろうか? そんなにアルファが好きなら、自分でも買えばいいじゃないか、と思うが、ルノアールを見る人が多いからといって買うひとは少ないではないか、と言われてしまいそうである。もちろん、幸いにしてアルファはルノアールよりかなり安いし、新作もあるのだが。

 ちなみに、当日は アルファ164・オーナーズ・クラブ のミーティングもあったようです。ぼくは以前よりこのオーナーズ・クラブには関心があるのですが、「集合する」ということが苦手なため、どうも集まりに参加したりできません。会場近くのすいかホテル(*2)の前に、166のクラブと一緒にいっぱい164が並べてありました。なんか、それを見ただけでも気分が盛り上がります。

こうやって集まると、いいなあ。166も並んでいます。

 で、ですね、結論から言うとムゼオは大変素晴らしいものでした。予想以上のものでしたね。今回は本国のムゼオから抜粋されたいわゆる「ベスト盤」ですが、これ全部見られるならイタリアまでいく価値もあるでしょう。

 はじめは、デジカメで片っ端から写真撮ってこようとか思っていたんですが、最初の4つくらいでそんな気持ちも萎えてしまいました。だって、こういう美術品、控えめにいっても工芸品を、カメラに収めて何になる? このような体験というのは、写真にしたって仕方ないのです。もちろん、プロの写真家がきちんと撮影すればまたちょっと違いますが、いい加減にスナップを撮ったって、ほんとに仕方がないのです。

 ですから、まあ、安っぽい感想は書かないことにしようとか思いますが、でも、少しだけ、覚え書きとして書きますと、今回目玉のひとつでもある、6C2500 Villa d'Esteですね。これ、1949年の作品ですが、戦争が終わって、というかイタリアにしてみれば戦争に負けて、たった4年後のことです。その当時の日本がどのような状況だったかよくわかりませんが、イタリアって、本当に同盟国だったんでしょうかね? 多分、あんまり真面目に戦争やってなかったんでしょうね。じゃなきゃ、いきなりあんな豪華なもの作れるわけないもん。つくづく力の入れ所をわきまえている人たちです。:)

 それからそれから、今回は戦前モデルを中心に、カロッツェリア・トゥーリングの技を見られたのがよかったです。8C2300だとか。きれい。

 会場の出口には小さなお店もあって、アルファ関係のグッズを売っていました。けど、 これまたクレジットカードが使えない。 プログラムを買おうかと思ったんだけど、やめました。っていうか、お金がなかった。だって、9,800円もするんだもん。ワタシ、一万円札なんて滅多に持ち歩かないもので。

 だいたい、こういう場所って、ノリで買ってしまいがちなところです。気分が盛り上がって、普段なら絶対買わないようなものをついつい買ってしまう。つまり、衝動買いです。真面目に商売している人だったら、絶対クレジットカードを使えるようにするでしょうね。こんなことだから日本は不況なんです。マジ。

アルファロメオ・ラベルのぶどう酒。後ろにあるのは、麗しいペペロンチーノ。

 ちなみに、プログラムは買わなかったのですが、赤ワインを買って参りました。まだ飲んでないので味は分かりません。これまで、イタリア・ワインはいまいち好みでないことが多かったので、どうでしょうか。

*1) カーキチとも書く。「キチ」がなんの略か筆者は知らないが、差別用語だという説もある。差別用語そのものが差別なのか、差別用語などというものを定義していこうとすることの方が差別なのかは意見の分れるところである。

*2) 正式な名前は、多分インターコンチネンタル・ホテルである。

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