Dal Sedile Passeggero
- 20 giugno 2003 -
助手席から。
先日、ヒロヨンの助手席に乗って、妻の運転で小一時間ほど走りました。もちろん助手席は初めてではありませんが、でも、たまにしかないことです(ちなみに、後席には乗ったことがありません。一度乗ってみたいですね)。
で、結論からいうと、助手席に乗ってみて改めて164はいい車だな、と思いました。乗り心地がよくて、綺麗な音がして。快適です。運転していると、ついつい厳しい目て見てしまう部分も、助手席からだと気にならなかったりするのです。
乗り心地がいいといっても、普通のサルーンよりはずっと固いですから、メルセデスのように乗り心地がいいのとは違います。でも、ハーシュネスがないから、嫌な感じはしない。80年代に設計された車ですから、今時の基準からすればボディーの剛性が高いわけもありませんが、車体の重さと相まって、そこそこいい感じの重厚さがあるのです。これがクアドリフォリオとかだと違うのかもしれませんね。同じ164でも、スーパー系とクアドリフォリオ、それからQ4の3種類は、それぞれまったく別の車だ、とかよく聞きます。
音が綺麗だというのは、もちろんエンジン音のことです。少なくとも、ノーマルマフラーのうちの車では、排気音は特にどうということはありません。
「世界一官能的な」などと呼ばれることも多いV6エンジンですが、ぼくはちょっと懐疑的。BMW(E30)の直6の方がずっと気持ちいいです。でもでも、確かにアルファのV6も独特の味がある。エンジンらしい音と振動というのでしょうか。ただ、運転していると、もっと多くを求めたくなったりするんですね。
それが助手席で聞いているととても好ましい感じがする。ロードノイズなどは十分少ないから、エンジンの音がよく聞こえます。妻がおっかなびっくり加速しても、エンジンが楽しそうに回転を上げていく様が感じられるのです。
あ、いい車に乗っているな、と感じさせてくれる。助手席に乗っていても楽しませてくれる。164はよくできた車です。